ハイローとプリレジェと少年たちと
超絶適当で主観的な映画レビュー🎬
読んで下さる方は脱力しながら読んで下さい。
平成の終わり、日本映画がマジでヤバいと感じている。
映画が誕生して124年、日本映画は海外の巨匠たちにも多大なる影響を与え、映画界を引っ張って来ました。超分かりやすい例だと、小津安二郎や黒澤明たちのことです。彼らは非常に映画的な技法を巧みに操り、脚本の腕も磨き、沢山の傑作を世に送り出しました。
時は流れ2019年。
小津さん、黒澤さん、どうか今の日本映画を悪く思わないで下さい。私たちも困惑しているのです。いつからこの国は、こんなにトンチキ映画大国になってしまったのでしょう。
超個人的かつ超簡潔な各作品の雑感。
なんの捻りもありません。本当にただ感じたままに。
HiGH&LOW
ある日、三代目J Soul Brothersのツアーで、この組織の神様(HIRO)から総合エンターテイメントプロジェクトを始動するとの通達が。スクリーンに映し出される謎の地図。謎のチーム名。ナレーションは仮面ライダーのナレーションと同じ声。なんじゃこりゃ。LDHはついにヒーロー物に手を出し始めたのか?HIROだけに(やかましい)
あれか、マジすか学園とかバカレアとかそういうやつか?でも総合ってなんぞや?ドラマやるってだけじゃなくて?
とか思ってるうちにドラマが始まり、なんかよく分かんねえけど、俳優さんも豪華だし、音楽もカッコ良いし、割と良いドラマじゃねえか、と思って映画見たら映画がとにかくヤバい。
激ヤバポイント👆とんでもない財力
まず予算が凄え。いくらとか調べたことないけど、アーティスト事務所がなんとなくアーティスト売るために作ったレベルではない。間違いなく日本映画界トップレベル。ほんと見ていて圧倒される。
拳と拳の喧嘩かと思いきや、とにかく高そうな車がぶっ飛ぶ。建物が破壊される。目に入ったもの全部壊れる。めっちゃ爆発する。これ、一発OKじゃないと無理じゃね?というようなシーンばかり。爆発音がお金が弾ける音に思えてくる。正直めっちゃ気持ち良い映像。
激ヤバポイント👆みんなが憧れていたはずの琥珀さんがめっちゃメンヘラ
話の内容がまるで分からない。ドラマ見ていたのに分からない。いや、分かるけど、分からないみたいな感情。特に琥珀さん、この人の言動は意味が分からない。琥珀さんのメンヘラっぷりに周囲が迷惑する、みたいな話と言っても過言ではない。ただ、シリーズ通して見ているとだんだん琥珀さんを求めてしまっている自分に気付く。
ハイロー3作目の「FINAL MISSION」
あれほど「これ絶対ファイナルじゃねえだろ」って疑ってかかった作品はない。
これからもどんどんビジネスしまっせ〜〜〜〜!!!!!という超積極的な姿勢嫌いじゃない。
ちなみにDTCとかゆう喧嘩映画なのに一切喧嘩をしない謎のスピンオフもやっている。スピンオフという箸休め的作品なのにこちらもビビるくらい金がかかっている。(主観)
PRINCE OF LEGEND
LDHがまた新しいことをやるらしい。今度は喧嘩じゃなく王子とのこと。
ふむふむ。
まずこのポスターは何だ???王子が大渋滞とは???????未知の領域だ…
ドラマでは、可愛いのか可愛くないのかよく分からない(描かれ方がね)女の子を巡って謎の争いが起きたり、伝説の王子になるとかならないとかいう話が永遠とされて、よっぽど伝説の王子になるってスペシャルなことなんだろうな〜〜って思いながら見ている訳ですよ。
最終回。
主要メンバーが全員顔を合わせました。
以上!!!!!!
えええええええ∑(゚Д゚)伝説の王子コンテストは???????
と混乱の最中、続きは劇場でと。
なるほど分かりました。映画見れば良いのですね。焦ってしまい申し訳ございませんでした🤭
ということで、映画の公開を待ち(3ヶ月は長くね?)見に行きましたとも!!!
激ヤバポイント👆これを映画にする勇気
91分尺のこの映画。冒頭の10〜15分?いや、体感的には20〜30分あったけど、ドラマのダイジェストです。
ダイジェスト長えよ〜〜初見さんにどんだけ優しいんだよ〜〜とまあウォーミングアップが終わってやっと本編。
伝説の王子選手権ってどんなコンテストなんだろう〜〜🤤歴代の王子がTAKAHIROと岩田剛典ってとこからして相当ハイレベルなイケメン度を競うんだろうな〜〜ってワクワクして見てます。
コンテスト競技の詳細発表。
ん?これで競うの?は?
それぞれが特訓に励む。ほう、これは見応えがありそう!!!
特訓シーンはナレーションベースで30秒、コンテストは5分。(体感。実際はさすがにもうちょっと長い)
…ここまで話の展開早すぎ…尺どうなってるんや…コンテストシーンが長いのか!
と、期待を込めてコンテストを待つ。コンテスト始まる。はい、マジでカオス。これな混沌としたカオス。カオス オブ レジェンド。
もう一緒に見てたお客さんみんな笑ってたし。言葉で言い表せないカオスさだった。
なんでこれを映画館で見てるんだろう感満載。(褒めてる)
映像作品としては現代的な演出で個人的にはアリだと思う。しかし、あれは映画館で見るもんじゃない。どう考えても配信だ。
最近、大手の作品でも配信オンリーのものも増えてきて、テレビだったり映画館だったりスマホだったり、どのウィンドウで見るのかによって作品の方向性を決めるのって結構大切かなと思うんだけど、プリレジェはめちゃんこ配信向け仕様にしてるのに映画館で流すという。
いや〜〜〜〜マジでハート飛ばすあたりどういう気持ちで見てりゃ良いんだよ。めっちゃ置いてけぼりの恋愛ゲームみたい。
で、コンテスト即行で終わって残りの時間は超王道ラブストーリー。今までのトンチキは何だったん???いやでも待てよ、このままトンチキがないまま終わるわけないじゃん!!!
と期待して待つ。待つ。待つ。待つ。。。。お、終わったああああああ?!?!?!
待ってくれ、本当に終わったのか!?伝説の王子って結局なんだったの?は?
という、結果的に超ハイレベルなトンチキ映画。
少年たち
こ、これがミュージカル?日本のミュージカル映画ヤバない?という不安に駆られます。
激ヤバポイント👆支離滅裂な上に支離滅裂
もう支離滅裂の内容はいろんなレビューで書き尽くされてると思うのでここでは割愛しますけど、本当についていけない脚本。映画畑の脚本家じゃなくて舞台畑の脚本家みたいだけど、そもそも映画だ舞台だとか、そういう畑の違いの問題ではないレベルの話な気がする。
舞台のまんまだ〜〜って感想よく見ます。私も確かに最初は思った。でもよく考えたらまっったく話違くね?みんな冷静になろう。舞台のまんまと感じるのは、「トンチキ」なところが同じというだけだよ。
舞台見たことない人に映画を勧めるときは、舞台の方がもう少しマシだよ!と教えてあげて欲しい。
激ヤバポイント👆気合いで作り切った感
めっちゃタイトスケジュールで衣装も小道具もお金かかってない感が滲み出てて、ほんと彼らの身体能力とトンチキへの順応力とスタッフさんの頑張りで出来ている作品だと思う。
1つのストーブを交代で場所を入れ替わって温まっていたというエピソードなんか泣けてくるし、本編でみんなの息が白いこと白いこと。胸が締め付けられます。
終盤の煌びやかなショータイム。いや、煌びやかと思わされているだけで実際そんな煌びやかじゃない。衣装はお下がりだし、下手したら10年以上前のものも。映画用の新作衣装があてがわれる訳じゃないのね。(しかも、怒涛の上映と実演パフォーマンスも手持ちの衣装で映画全く関係ない)
ハイローのスピンオフ、TDCの長回しのパフォーマンスシーンと少年たちのパフォーマンスシーンがちょっと似ているんですけど、いろんな意味で比較すると悲しくもあり、面白くなってしまうから注意。
まあでも、面白い映画です。(テキトー)
さて、日本人が1年間で劇場で観る映画は平均1.3本と言われています。(ちょっと前のデータだけど)
1.3本って少ないって感じるかと思いますが、聞いてみると意外と見てないんですよね。オタクは定期的に担当や推しが出演する作品見ると思うけど。つまり、オタクが映画業界支えてると言っても過言ではないっすね。
ハイロー、プリレジェ、少年たち。
ヤバさは三者三様ですが、ベクトルが違うだけでヤバいことには変わりはない。ヤバい者同士絶対仲良くなれると私は信じています。
どれか一つでも履修済みの方は、残りも是非見てみて欲しい。オタクたちで手を取り合って、日本映画界を盛り上げていきましょう。
ヤバいぜ、日本映画👍